おそらくは半茶のblog

流行に乗り遅れてはいかん!とブログをはじめてみたおっさんです。

2006-05-01から1ヶ月間の記事一覧

読書が進まない

なぜかと思ってふと手元を見ると、Newスーパーマリオが。説明書も読まずに現在W−8ですが、そろそろつらい。攻略本が必要かも。

ミッションスクール 田中哲弥 ハヤカワ文庫JA

女子高生がテーマのライトノベルのつもりで書いたら編集者に怒られたそうで。私はライトノベルに薄いので、この本がライトノベルとどう違うのかよくわかりません。思いつきを惜しげもなく垂れ流す様(さま)は爽快でありますが、演技でもいいから、もうちょ…

だからパパには敵わない 遠藤淑子 白泉社

女子高生が主人公の少女漫画。遠藤淑子は予定調和っぽくて安心してよめるのだが、好きだからしょうがない。

シンデレラの罠 セバスチアン・ジャプリゾ 創元推理文庫

「翼とざして」(山田正紀)の後書きに「シンデレラの罠」と書いてあったので読んでみる。翻訳が古いし、読者に親切とは言えないフランスミステリということで、苦労しながら読む。主人公が探偵で犯人で被害者で目撃者という仕掛けは天晴れだが、やっぱりど…

元気なぼくらの元気なおもちゃ (奇想コレクション) ウィル・セルフ 河出書房新社

「リッツ・ホテルよりでっかいクラック」 麻薬中毒者がシラフの時に抱く妄想。ちょっと期待はずれかなと思い始める。しかし、寓話っぽいけど何を寓しているのかわからないところが良い。 「虫の園」 虫と意思の疎通をする男の話。奇想にしてはストレートかな…

現況

久々の大波がきて、書いたのはいいけどアップロードする気になれず。

神保町

出先のビルを出ると、街は既に夕闇に覆われていた。ふと周りを見ると神保町。バナナにショウジョウバエが引かれるように角の店に吸い込まれる。あっという間に至福の一時間が過ぎ、店から出る。これはやばいと他の店には決して入らないように入らないように…

破局 ダフネ・デュ・モーリア 早川書房

異色作家短篇集 (10) 「アリバイ」日常から逃げ出そうとした中年男が…… 「青いレンズ」目の手術は成功したが、妙なものが見えるように。 「美少年」ベニスで美少年に惚れる。 「皇女」小さな王国が崩壊する話。 「荒れ野」親の愛情を感じられなかった少年は…

気になる部分 岸本佐知子 白水Uブックス

訳す本に外れがない翻訳家岸本佐知子の初エッセイ集。ハードカバーが新書版としてリニューアルしましたので、皆さん買ってください。もちろんわたしも買いました。この人のことは、ほんと他人とは思えない。書いてある部分も、書いてない部分も。(なんかス…

翼とざして アリスの国の不思議 山田正紀 カッパ・ノベルス

70年代、南洋の孤島・鳥迷島に上陸した右翼青年のグループ。彼らしかいないはずの島。 わたしは、わたしが崖から人を突き落とすのを見た……。さらに惨劇が連続する。最近の山田正紀のテーマであるアイデンティティの揺らぎが存分に描かれている。サスペンス・…

動物好きに捧げる殺人読本 パトリシアハイスミス 創元推理文庫

1)動物が虐げられて 2)人が死ぬ 3)納まるところに収まる の繰り返し。なんともいえず後味が苦っぽい話の繰り返し。読了後、精神的にぐったりとする短編集。

読みかけ

破局(ダフネ・デュ・モーリア)を読み始める。書きぶりがしっかりしていてうまいね。異色作家短編集はシュクリィも同時に買ってしまったので楽しみ。 5月の購入希望本 河出 元気なぼくらの元気なおもちゃ セルフ 創元 隠し部屋を査察して マコーマック 創元…

読みかけ

なんか麻耶毒が抜けないので、ヘラヘラになりながらも、とりあえずいくつかの短編集を平行して〔綺譚集(津原泰水)とデス博士(ジーン・ウルフ)と動物好き(ハイスミス)〕読み始める。 津原泰水はどの作品も私が求めるものと少しずつずれている。そのずれが…

刑務所の中 花輪和一 講談社漫画文庫

月曜日は打ちひしがれているので読書する気力が無い。そこで漫画を読んでみる。花輪和一の線は洗練されていないけれども官能的で、この絵を文庫サイズに縮小して売るというのは犯罪行為に近いような気もする。 でも文庫になるとつい買ってしまう私のような人…

名探偵 木更津悠也 麻耶雄嵩 カッパ・ノベルス

「翼ある闇」で既に提示されていた「名探偵とワトソン役の関係の再構築」を追求した短編集。名探偵木更に萌えているワトソン役の香月。ワトソン役の”萌えている故の”邪悪さがもっと顕著に現れているのかと思っていましたが、期待したほどではなかったのが残…

続古本屋

県庁所在地まで電車に乗って古本屋を探してみる。 さすがに県庁所在地だけあって品揃えは充実している。マーク・トゥエインの「アダムとイヴの日記」と「二十世紀SF(1〜5巻揃い)」には結構そそられたが、どうせ買っても読みゃあしないなんだからと思って断…

子どもの王様 殊能将之 講談社ミステリーランド

ミステリーランド繋がりで、以前購入しておいた本を腐界から引き上げる。 子どもをさらって王国でこき使う子どもの王様が現れた! 昭和の団地の子どもが生き生きと書かれています。サスペンスも上質。トリックは……。 最後はちょっと大人になる話で、ええ話や…

神様ゲーム 麻耶雄嵩 講談社ミステリーランド

子供向けのジュブナイルらしく、フォーマットに沿ってお話は進みますが、そこに乗っかってくる事件が、ことごとくイヤゲ。作者の悪意が炸裂。子供が真面目に読めばトラウマ必至。 神の如く真相を見抜く探偵を追究すれば、究極的には神が探偵ならいいじゃん。…

古本屋

雨の降り始めといえば、数年前は盛んにオゾンの匂いがしたものだった。数十年前は車に轢かれた蛙の匂いがした。最近は、カタツムリの匂いがする。 昼過ぎに目を覚まして特にすることもなかったので、小雨が降る中、古本屋を開拓しにいく。 印刷したGoogle Ma…

あいにくの雨で 麻耶雄嵩 講談社ノベルス

昔殺人があった塔で死体を発見した高校生、烏兎と獅子丸と祐今。雪の中の密室殺人。生徒会の機密漏洩事件の捜査。 学園物というか青春物。とは言え麻耶雄嵩だから、ほろ苦い青春の思い出話になるはずもない。どんでん返しだの解決されない謎だの強烈に不幸に…

夢幻紳士 (冒険活劇篇2) 高橋葉介 ハヤカワコミック文庫

元気のいい少年版夢幻紳士。楽しんで描いているんだろうなあ。いいなあ。

パチ漫―かわかずお作品集 かわ かずお 洋泉社

ペンタッチまで真似たパロディ漫画というと、古くは中田雅喜の「桃色三角」とか唐沢なをきの「電脳なをさん」とか田中 圭一の「神罰」とか、インスパイア元への愛と共に批評的な(悪意のある)視線を同じ量含んでいるというのが通例。 「パチ漫」はもっとイ…

鴉 麻耶雄嵩 講談社ノベルス

弟の死の真相を突き止める旅で辿り付いたのは出口のない村だった。えっと、どこまでならネタバレにならないのかな。私には珍しく、フツーの解決の所まではある程度予想が当りました。しかし、そのあとの現実崩壊と後味の悪さにしびれる。現実崩壊してもちゃ…

けしからん

麻耶雄嵩の「鴉」は'98本格ミステリ・ベスト10 第1位なのに入手困難なのは、けしからん。やっぱり幻冬舎は三流出版社。幻冬舎の社長が帰宅しようとしたら雨が降り出し、こんなこともあろうかとロッカーから置き傘を取り出して開いたら、傘に住んでいた無数の…

DZ(ディーズィー) 小笠原慧 角川文庫

ヴェトナム難民船より救出された妊婦から生まれた子供が背負う宿命を描く。2000年度横溝正史賞受賞作。 SFというにはビジョンが欠けているし、ミステリというには謎の魅力に足りない。結果としてどっちつかずなのが悔やまれる。(不謹慎な言い方だが)おどろ…

夢幻紳士 冒険活劇篇1 高橋葉介 早川コミック文庫

青年篇の静かさが好きなんだけど、少年篇のナンセンスなドタバタも捨てがたい。

猫丸先輩の空論 倉知淳 講談社ノベルス

あいかわらず猫丸先輩の推測が冴えるところの短編集。短編集ならキャラ萌えの要素があっても気にならないというのは何故だろう。つい全速力で鬼ごっこをしてしまう猫丸先輩萌え。唐沢なをきのイラストがいいわあ。ライトノベルのイラストは駄目なのになあ。…

赤緑黒白 森博嗣 講談社文庫

こんな動機、誰がわかるっちゅうねん。作者も読者を説得する気はさらさらない様である。残念ながら私は天才ではないので、はぁそうですかと言わざるを得ないのが悲しいところである。なんか連載の終わりどころを失って、だらだら続いてしまった少女漫画を思…

蛍 麻耶雄嵩 幻冬舎推理叢書

なんか麻耶雄嵩って中毒になるね。手持ちの麻耶雄嵩の最後の一冊なのでゆっくり読みました。過去に連続殺人があった館で、またまた連続殺人が。まあ、どの作品がどうとは言いませんが、ネーミングセンスが悪いことや文章が下手なことをトリックにするという…

まほろ市の殺人 秋  麻耶雄嵩 祥伝社文庫

連続殺人犯の動機がわからん。死体の耳が焼かれ、傍らには必ず何かが置かれていた。登場人物の妙なネーミングが実はトリックの一環というのは前にも見たような気がする。リアリティが無いといって嫌う人もいるんだろうなあ。