2006-08-01から1ヶ月間の記事一覧
小柄で前髪を目の上まで垂らした年齢不詳の猫丸先輩がアルバイトに明け暮れる毎日。短編集。講談社ノベルスの唐沢なをきの挿絵で読むのとずいぶんと印象が違う。朝倉めぐみの表紙だと、30過ぎても(わざと)定職につかない猫丸先輩の人生の先行きが心配にな…
1995年のログアウト文庫版に未発表作品を加えた2002年角川スニーカー文庫版。 方向音痴の女子高生が転校してきたのは世田谷区の地下10階のダンジョン内にある高校。今日も元気に道に迷う。ということでWizardry小説。Wizardryをやってて、60年代ギャグと落語…
銀河ヒッチハイクガイドシリーズ最終巻。禁断のアイディア並行宇宙が侵入してきた為、今までにも増してなんでもありとなる。シリーズ初期にあった楽天さは、虚無感に乗っ取られてしまっていますが、まあ、それもよし。人間いつまでも同じなんて考える方が銀…
主人公は天才建築家。2人の愛人がいる。で、突然気が狂う。なんとか立ち直ったらアラブの王様から犬の博物館の建設の依頼が来る。 ジョナサン・キャロルの作品は、この世界の裏側には違うルールの世界があるという前提のものが多い。話が進むに連れて、その…
幻想文学というかSFというか、山尾悠子の本は何処を見ても絶賛の嵐。ネガティブな意見は、「長編には向かない作風」くらいですか。でも絶版の山。古書はプレミアつきすぎ。新刊で入手可能な本は「山尾悠子作品集成」と「ラピスラズリ」くらいですか(両方と…
とりあえず部屋を出て列車に飛び乗る。反対方向の列車に乗ればよかったのではないかとうじうじ悩む。終点についてしまったので、その町をさまよう。古本屋では半額セールが後二分で終了しますと店員が叫んでいる。二分で本を選べるか。パソコンショップのア…
英語版の「アラビアの夜の種族」を古川氏が翻訳したという体(てい)で、描かれる内容は、エジプトに侵攻するナポレオン艦隊を壊滅させるために、読む者を破滅に導く「災厄の書」を献上するという話。で、災厄の書の物語の中にも重要な事項として書物がでて…