おそらくは半茶のblog

流行に乗り遅れてはいかん!とブログをはじめてみたおっさんです。

破局 ダフネ・デュ・モーリア 早川書房

異色作家短篇集 (10)
「アリバイ」日常から逃げ出そうとした中年男が……
「青いレンズ」目の手術は成功したが、妙なものが見えるように。
「美少年」ベニスで美少年に惚れる。
「皇女」小さな王国が崩壊する話。
「荒れ野」親の愛情を感じられなかった少年は荒れ野の盗賊一家に紛れ込む。
「あおがい」善意の恐さ。

それぞれの短篇のアイディアは、奇想としてはありたきりのものなのに、しっかりと、しかし細やかに書き込んでいるので圧倒的な説得力をもっている。これはお勧めかも。
そういえば、買ってあったはずだと思い出し、「鳥」創元推理文庫を掘り出して読み始める。