おそらくは半茶のblog

流行に乗り遅れてはいかん!とブログをはじめてみたおっさんです。

2007-04-01から1ヶ月間の記事一覧

惑星P-13の秘密 高橋源一郎 角川文庫

ブックオフで文庫を見かける。ハードカバーより挿絵が多いような気がしたのでゲット。 二台の壊れたロボットのための世界文学全集。ボルヘスっぽかったりカルペンティエール風だったり。悪くはないんだけど、ポストモダン的に軽めの要素を追加してみたら全部…

独白するユニバーサル横メルカトル 平山夢明

肉体的な痛みの描写に弱いので、読後ぐったりしています。しばらく立ち直れそうにありません。

双生児 クリストファー・プリースト 早川書房

面白い。ネタバレで申し訳ないが、1ページ目から米中戦争って書いてあるからこれくらいはいいか。 信頼できない語り手と歴史改変物の組み合わせが、こんなに相性が良いとは思わなかったよ。 ええと、あとは言い難いな。プリーストには珍しく、 (中略) 物…

現実に対して現実感を持てない状況が更に進行して、虚構に対しても現実感が持てないようになってしまう。 フィッツジェラルドの文体をそのまま訳すと、どうしても日本語のリズムと合わないような気がする。野崎訳は、苦労してなんとか日本語のリズムに乗せよ…

小生物語 乙一 幻冬舎文庫

ウエブネタ日記として読むとさすが、レベルが高い。ソファの少年とか。 終わり方も美しい。 乙一って武蔵中原と武蔵小杉の中間に住んでいたことがあるのか。 ちょうどそのあたりに住んでいたことあるなあ。

速読(というか飛ばし読み)

そういえば、この前、久々に早く本を読むモードにスイッチが入ってしまった。小学生の時に立ち読みで自然と開発された読書法。 ページを眺めた時に、段落ごとにストーリーに関するものか、風景の描写か、登場人物の説明か判断する(というか勝手に判断される…

積読

積読を減らそうと、一番下の階層から本を引っ張り出してくる。一番古そうなのが「百年の孤独」1988年29刷。積読が発生し始めたのが子供が生まれた頃ということが良く分かる。結婚前までは、何冊買ってきても朝までには読み終えたものだったがなあ。なにしろ…

約束の地・スノウ外伝 いしかわじゅん ハヤカワ文庫

80年代前半に先鋭的ギャグ漫画家だったいしかわじゅんの傑作。 「約束の地」進行性農夫病…これに罹患するとすべてを耕したくなるという恐ろしい伝染病。このウイルスを巡って暗躍する政府組織。そしてキリストの謎とは。という話をギャグマンガの描線で描い…

やみなべの陰謀 田中哲弥 ハヤカワ文庫

ライトノベルなのに、こちらは心から楽しめる。どちらも願望充足小説なのに、何故だろう。読者に対する悪意の存在が鍵になるような気がしている。

「クビキリサイクル」(西尾維新)を子供が熱狂して読んでいる。

ねえねえこの話の続きは?このお話の前にもお話があるようなんだけど本になっているのかなあ。続きを買って買って。で、クビシメロマンチスト 人間失格・零崎人識、クビツリハイスクール 戯言遣いの弟子、サイコロジカル(上) 兎吊木垓輔の戯言殺し、サイコ…

「鍵のかかった部屋」をいかに解体するか 仲俣暁生 舞城王太郎 愛媛川十三 バジリコ

評論集 取り上げられている本で読んでいないのが沢山あるので困る。

星新一―一〇〇一話をつくった人 最相葉月 新潮社

まあ、よく調べてあるなあ。 理系のある意味モヒカン族筆頭である星新一の本質に迫りきれてないのではないかという疑念を拭えないのが惜しい。で、夫人の独り言を隠れ蓑にして愛の告白なんかしてるし。 ファンとしては星新一の頭の中を覗くには、エッセイ集…