おそらくは半茶のblog

流行に乗り遅れてはいかん!とブログをはじめてみたおっさんです。

2006-05-01から1ヶ月間の記事一覧

木製の王子 麻耶雄嵩 講談社ノベルス

主人公が事件に関与しないという驚きのミステリ(たまたま現場にいただけ)。分単位の複雑なアリバイが何故存在しえたかというトリック。シンメトリカルな家系図が意味するトリック。再読しないと真の犯人がわからないというトリック。と思って再読しようと…

痾 麻耶雄嵩 講談社ノベルス

「夏と冬の奏鳴曲」の惨劇を記憶喪失で思い出せない烏有は、夢遊病者のように神社に放火して回る。しかし、その焼け跡からは殺した記憶の無い死体が発見される。はたして自分は殺人者なのか。銘探偵メルカトル鮎の超絶推理が炸裂する。↑内容を曲解して要約し…

夏と冬の奏鳴曲(ソナタ) 麻耶雄嵩 講談社ノベルス

それ、なんてエヴァンゲリオン?完全には謎解きされない(少なくとも読者に明示されない)ところが壁本の所以でしょうか。いっそのこと謎解きしなければダークファンタシーとして収まりがいいのだが、それは作者の本意ではないのだろう。

メルカトルと美袋のための殺人 麻耶雄嵩 講談社ノベルス

メルカトル鮎が探偵役の短編集。短編だとちゃぶ台ひっくり返さなくても気にならないというのは何故だろう。メルカトル鮎の人でなしである所以がこれでもかと描写される。針井探偵などは非道さにおいて足元にも及ばないのは不徳の致すところであろう。 メルカ…

翼ある闇―メルカトル鮎最後の事件 麻耶雄嵩 講談社ノベルス

ひねくれ方では殊能将之に勝るとも劣らないと聞いて、麻耶雄嵩の本を探して回る。本屋では見当たらない。三軒目のBookoffでやっと見つける。 やっぱりこういうのは論理を繋げる方法の奇矯さにケラケラ笑って読み進むのが正しい読み方なんだろうなあ。こうい…

推理小説 秦建日子 河出文庫

TVドラマ「アンフェア」の原作。TVの方は未見。篠原涼子のイメージが、ダウンタウンと競演していた頃で固まってしまっていてねえ。 猟奇連続殺人の現場には「アンフェアなのは、誰か」と書かれた栞が……。 動悸は面白いが、リアリティがない。なぜなら人を殺…