おそらくは半茶のblog

流行に乗り遅れてはいかん!とブログをはじめてみたおっさんです。

2006-04-01から1ヶ月間の記事一覧

猫丸先輩の推測 倉知淳 講談社文庫

一転して、気軽に読める本格小説。深夜に届けられる電報の謎。花見の場所とりへの謎の妨害等の真相を、人騒がせな猫丸先輩が推測。唐沢なをきのイラストがぴったり。

グールド魚類画帖 リチャード・フラナガン 白水社

19世紀オーストリアへの流刑囚人ウイリアム・グールドが描いた魚の水彩画 http://images.statelibrary.tas.gov.au/Search/Search.asp?Keywords=Gould にインスパイアされて出来た書物。 「グールドが留置所にて描いた、魚の絵と書いた手記」は捨てられ、「…

蜂の巣にキス ジョナサン・キャロル 創元推理文庫

「物事は見かけ通りなだけではない」というのを世界全体に広げるとダークファンタジー。個々の登場人物に当てはめるとサスペンスの出来上がり。普通の生活の描写が上手いだけに、その後ろに潜むような、なにやら禍々しい物のような存在が予感され気味な雰囲…

クリスピー物語 ネスレ文庫

KitKatの新製品クリスピー物語のおまけ文庫。 「殻を脱ぐ」をテーマとした短編集。 「クロスロード」 鈴木光司 リング三部作しか読んだことがなかったのだが、話がうまいね。 「魚になったミジンコ」 大石圭 殻を脱ぐポイントに説得力を感じるかどうかが評価…

権現の踊り子 町田康 講談社文庫

古典落語は、その語られる内容は周知のものであり、情報学的な見地から言うと情報量は0である。それが何故いまだに語られ、聴かれるかというと、何が語られているかよりも、どのように語られているかが重要であるからだ。語りとは音でありメロディでありリ…

宇宙クリケット大戦争 ダグラス・アダムス 訳:安原 和見 河出文庫

4月になると関東の通勤電車は配属前の新入社員で溢れ帰り、慣れないものだから人の流れに乗らない詰めないでかい声で喋る新聞を広げて読むでかい荷物を抱えている。で、朝の通勤だけで疲れ果ててしまう。4月になると季節ものの仕事が発生して毎年それでてん…

地球の静止する日―SF映画原作傑作選 レイブラッドベリ, シオドアスタージョン 他 訳:中村融 創元推理文庫

名作SF映画の数々の中から原作短編を精選した、日本独自編集によるアンソロジー。「趣味の問題」レイ・ブラッドベリ 「It came from outter space」の原作。 地球人のケツの穴の小ささを描いた作品。現代では爬虫類大好き、昆虫大好きの人も沢山いることでわ…