おそらくは半茶のblog

流行に乗り遅れてはいかん!とブログをはじめてみたおっさんです。

2006-07-01から1ヶ月間の記事一覧

奇術師の密室 リチャード・マシスン 扶桑社文庫

主人公が植物人間というところで、いかにも奇をてらった小説というのが判る。奇をてらうのは嫌いじゃない。息子である奇術師の元へマネージャーがやってくる。そこへ妻と義理の弟がからんでくる。舞台は奇術道具が置かれた一室のみ。騙しあいに次ぐ騙しあい…

勝訴ストリップ 椎名林檎

聴こう聴こうと思いつつ今まで放置。椎名林檎は林檎であると同時に林檎を演じているという立ち位置が、松田聖子と重なって仕方が無い。福岡出身だし。それに心酔するためには、莫迦のふりをして演技が目に入らない真似をするか、とことん利口のふりをして演…

シャルビューク夫人の肖像 ジェフリイ・フォード

世界幻想文学大賞受賞作家による19世紀ニューヨークの肖像画家の物語。 両目が白濁した盲目の男はシャルビューク夫人の使い。夫人の姿を見ずに肖像画を描くという奇妙な依頼。 夫人の話は荒唐無稽。そして謎の霊薬、人糞占い、血の涙を流しては死に至る奇病…

さんだる たま

なんとなく購入。たまのデビューアルバム。もう解散してしまったバンドのことをあれこれいうのはなんだけど。自由連想で作られた歌詞は、惜しいことにイマイチ広がりが無い。でも完成度は高い。で何度も聴いてしまうのだが、広がりのない所に欲求不満が溜ま…

Best Of Tried & True (ベスト・オブ・スザンヌ・ヴェガ) スザンヌ・ヴェガ

なんとなく購入。 「Luca」が児童虐待の歌だとは知らなかったよ。 「Tom's Diner」は DNAのMixより元のアカペラのほうがよかったかも。 歌っていても心に語りかけてくるスザンヌ・ヴェガの歌声は、英語がわからないリスナーには厳しいものがある。

最後の晩餐の作り方 ジョンランチェスター 新潮社

ということで、緑色の刺繍糸を編んで作ったものが、この文庫本のしおり。新潮文庫だから最初から紐がついているので蛇足っぽいが仕方がない。 タイトルにあるように料理をテーマにした小説。様々な料理に薀蓄を傾けまくる主人公。傾けまくるので話は脱線しま…

最近は、よくわからないが、その本専用のしおりを作ってからでないと読み始められないようになってしまった。まったくなんだかよくわからない。最初は色紙を適当に切ったりしていたが、最近は紐のしおりを貼り付けたりしている。なんだろうね、これ。

失はれる物語 乙一 角川文庫

乙一の作品は、私の好みから言うと、水っぽい。乾燥させて重量を8割くらいに減らせば私好み。別に私好みであれば偉いわけでもないからこれでいいのだろう。 「CALLING YOU」 頭の中に想像していた携帯電話に誰かから電話が掛かってきた。発想からして異常。…

黒いカクテル ジョナサン・キャロル 創元推理文庫

パニックの手に続く短編集 こちらの読解力のせいかも知れないのだが。、ジョナサン・キャロルの作品には、何を書いているのかさっぱり判らない一節が一定量含まれている。 長編だと、何気ない描写とそれに潜む闇の仄めかしが上手いので、それに惑わされて気…

少女は踊る 暗い腹の中踊る 岡崎隼人 講談社NOVELS

えーと、昔の事件のせいで罪の意識をかかえる青年がですね、青春ノワールの進化形をですね、演じたりするのですが。これ推理小説じゃないよね。ケチャックとか舞城王太郎とか連想される内容ですが、なんか違うんだよなあ。この違和感を拡大すれば、とんでも…

夢幻紳士 4 高橋葉介 ハヤカワコミック文庫

「4 冒険活劇篇」だとばっかり思っていたので、そのうち青年篇が出るだのだろうと思い込んでいました。「冒険活劇篇 4」なのね。青年篇とか怪奇篇とかハヤカワコミック文庫では出ないのだろうか。

DEATH NOTE 12巻 小畑健 ジャンプコミックス

すいません。途中を読んでなかったので、なにがなんだかさっぱりわかりませんでした。

隠し部屋を査察して エリック・マコーマック 創元推理文庫

奇矯なイメージに彩られた奇怪な短編集 【前半を読んだところでの感想】 奇怪なイメージに彩られた奇妙な世界。このイメージの独自性はたいしたものである。この短編集、一流のイメージを提示しているところは凄い。しかしが私的には、なぜか切羽詰ったもの…

うつうつひでお日記 吾妻ひでお 角川書店

仕事が無い時に書いていたマンガの日記。ミニマルミュージックのように同じことが繰り返される。でも淡々としていて面白い。ドッペルゲンガーに関する秀逸なギャグがあった。似たようなギャグを思いついていたので、先を越されてくやしい。(プロと張り合っ…

黒い玉 トーマス オーウェン 創元推理文庫

ベルギー幻想派の短編集。クラシックな味わいの怪奇篇。かなりお勧め。 雨の中の娘 ドッペルゲンガーが語り手というところでもうノックアウトされました。 公園 暗く危ない公園をわざと通行する娘。よくできた話である。よくできた話を志向せざるをえないと…

キャラクター小説の作り方 大塚英志 角川文庫

一行要約:アニメやマンガのような面白さを表現する小説の作り方。 こういうの嫌う人もいるんだろうなあ。という感想。