おそらくは半茶のblog

流行に乗り遅れてはいかん!とブログをはじめてみたおっさんです。

2014-01-01から1年間の記事一覧

針井探偵事務所(3)

机の傷はモールス信号でもなさそうだ。机の傷が暗号でないとしたら……。ドアが開いた音がした。 「君は人の仕事場で何をしているんだね?」 針井探偵が立っていた。 「いやあ、申し訳ない。君に聞きたいことがあってね。待っていたんだがなかなか君が現れない…

針井探偵事務所(2)

事務机には真ん中に深めの丸い傷とその横に縦の浅く長い傷がついていた。 「・川」……「点川」という名字はあまりないから「丸川」?ダイイングメッセージかも。しかし誰が探偵事務所の机にダイイングメッセージを残すのだ。第一誰も死んでいないではないか。…

針井探偵事務所

安い事務机に向かって机の傷を眺めているとノックの音がした。 返事をする間もなくドアが開く。 「針井探偵事務所はここかしら」 「そうですが、あいにく」 手のひらと視線で私の言葉を遮って彼女は喋り続ける。 「針井探偵がいろいろ立て込んでいることは承…

九体~十体さん

「どうやら八体がやられたようだな」 「奴はn体さん(nは自然数)の中で平方数より1小さい唯一の立方数……」 「ここは私めが」 「球体さんがでるとなると俺の出番はなさそうだな……」 「実体さん……」 「もうお前ら自然数には任せてはおけん!全員クビだ!」 「…

八体さん

「新衛門殿、新衛門殿、お城で一番美しいのは、ど・な・た?」「はい、義満殿、お城で一番美しいのは将軍様でございます」お城の開かずの間では今宵も将軍様が新衛門さんを相手におのれの美貌を誇示しております。日本一の権力を得た将軍様がその次に欲した…

五秒後仮説

我々が世界と認識しているものは、矛盾が多い。 つじつまが合わないことが多々発生する。 この世界が確固たる世界であるというのは誤認識で、この世界は世界が形成される5秒前の世界であった。 大いなる混沌の中、局地的に発生した小さな秩序の渦のなかで …

五秒前仮説

五秒前に世界が出来たという五秒前仮説。過去に関する記憶も含めて五秒前にできたとしても我々にはわからない。例えば精巧な人間型ロボットができたとしよう。需要があるかどうかは別にして中年男性の記憶と意識を持ったアンドロイドが、自分が人間だという…

1月9日は一休さんにちなんで「とんちの日」って、そのままでとんちがきいてないし、193だから19月3日か1月93日にすべきじゃないの?

一休さんが招かれた家にわざと汚い袈裟を着て行った。 「そんな貧しい身なりの方が、高名な和尚であるわけがない」と追い返された。 一休さんはお寺で豪華な袈裟に着替え、再びその家を訪れた。 「一休和尚殿、よくおいでくださった」 「先ほど汚い恰好で来…

君の名を呼ぶ

ハリウッド映画で驚くような事がおこると主人公などがオー、ジーザス!とつぶやいたりする。あれを直訳するとオー、イエス!となり良いんだか悪いんだか混乱が発生し場面にそぐわない。監査法人が会社の不正を発見した場合にはオー、視〜察!で丁度いいかも…

七体さん

「この はし わたるべからず」七体に下された指令はこの一行だけ。古代文様が刻まれた美しい箸はその美術的価値とは別に、足利義満の政権を根幹から揺るがす秘密が隠されていた。この箸を狙う秘密結社スペクター。禅宗の小坊主である七体の正体は殺しのライ…

四体さん

「わざわざご苦労であった四体。おぬしを呼んだのは他でもない……どうした、おもてをあげい」「……」「返事がない。只のしたいのようだ。かまわぬ、打ち首じゃ」「そ、そんな五、六体な(ご無体な)」〜〜 一体さんシリーズ Fin 〜〜