おそらくは半茶のblog

流行に乗り遅れてはいかん!とブログをはじめてみたおっさんです。

2007-06-01から1ヶ月間の記事一覧

霧の壁 フレドリック・ブラウン 創元推理文庫

射殺された祖母の死体のそばから警察に電話した僕は、記憶喪失だった。 殺したのは自分か? 1960年初版。田中小実昌訳 アリバイがあったため釈放された主人公は、見覚えの無い知人達を訪ね回る。 サスペンスとしてよく出来ている。主人公の性格設定と、トリ…

夏期限定トロピカルパフェ事件 米澤穂信 創元推理文庫

自分を偽り小市民を目指す少年と少女。 前作「春季限定」の設定からしますと、あらかじめ予告されていたと言えなくもないですが、さて秋季限定がどう書かれるのか、それともこれで終わりなのか。わくわく。

嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん―幸せの背景は不幸 入間人間 電撃文庫

小さい頃誘拐・監禁されて精神が不安定になった二人を描くところのライトノベル。ミステリ的仕掛けがあるのだが、テーマに沿って有効に機能しているとは言えないところが惜しい。別に仕掛けがなくてもよかったんじゃないか。いわゆるオタク的気の利いた台詞…

ジョン平とぼくと3 ジョン平とぼくらの世界 大西科学 GA文庫

エンターテイメントの定石を踏み外して、雑文的な盛り上げを選択した作者の決断に拍手。この小説を適切に評価する言葉を捜しているところだが、なかなか見つからない。

言葉の常備薬 呉智英 双葉文庫

知らないことばかり書かれていて勉強になる。

新幹線の中で読書

ゲド戦記を読む

DVD発売記念のフリーペーパー。ローソンで貰う。レジの人に話が通じず苦労する。レジの下に隠してあった。ゲド戦記は一巻だけ読んだかなぁ。

大久保町は燃えているか 田中哲弥 ハヤカワ文庫

前作では西部の町だった大久保町が、ぬけぬけとナチスに占領されている。で、前作と同様に抜けている主人公が巻き込まれるわけです。この「ぬけぬけと」感は、一回はまると癖になるね。で、天候の悪い日の飛行機の中で読んでいて、これで墜落すると人生最後…

Self-Reference ENGINE 円城塔 早川書房

文學界新人賞を受賞したんで、とりあえず出版しとくか。といった感じを受けたのだが。 冒頭から引用 全ての可能な文字列。全ての本はその中に含まれている。 しかし、とても残念なことながら、あなたの望む本がその中に見つかるという保証は全くのところ全然…