おそらくは半茶のblog

流行に乗り遅れてはいかん!とブログをはじめてみたおっさんです。

サバイバー・ミッション 小笠原慧 文春文庫

20XX年、スラム化する東京で事件は起きた!
警視庁捜査官・麻生利津は連続首狩り殺人の捜査を命じられ、人工知能ドクター・キシモトと共に犯人の闇の世界に踏み込む。
あれ?この本、羊たちの沈黙だったけ?的シーンで減点。せっかくの未来設定なのに、せっかく人工知能が出てきたのに普通のスラムだったり普通の人工知能だったりで減点。肉体を持たない人工知能なら、普通の人とは違う判断をするだろうになあ。自分がデータということを知っているなら、オンラインに流出したがるだろうし。したがらないならさっさと自分を消去しているだろうし。ということでSFミステリではなく、ミステリとして読めば吉。ミステリとしての仕掛けも大味すぎるかなあというきらいはあるものの、一気に読ませるだけの勢いはありました。