おそらくは半茶のblog

流行に乗り遅れてはいかん!とブログをはじめてみたおっさんです。

クリスマス・テロル 佐藤友哉 講談社ノベルス

女子高生の冬子が衝動的に家出して孤島にたどり着く。
そこで出会った青年から冬子はある男の「監視」を依頼される。
で、青年はパソコンでなにか作業している他は何もしない。
ポール・オースター
で、その男は小屋から消失する。
トリックはおざなり過ぎ。
物語の小屋を出て、後ろに回りこんでから語るその語り口は可能性を感じさせるが、締めとしての宣言がタチの悪いプラクティカル・ジョーク(になりきれていない)のが残念。
リアルタイムで読むべき本だった。