お茶でも
お茶でも飲むか。
出張。駅前の定食屋で早めの夕食を食べたらもうやることがない。駅前にはポツポツと飲食店があるくらいで遊ぶ場所もみつからなさそう。駅前道路をすこし外れるともう街灯もなく暗闇が広がる。駅前即住宅街というのは便利そうでいいな。田舎の住宅は大きくてうらやましい。
タクシーを拾ってホテルの名前を告げる。特に返事がないが、しかばねではなさそうだ。一ブロックも進まないうちに暗闇の中にヘッドライトだけがアスファルトを照らすようになる。こんなに何もないのにいきなり道路が渋滞する。前を見ても信号も見当たらないので何故車の列が動いていないのかわからない。あいかわらず左右は暗くて何も見えない。
前方の車は動き出すといきなり左折、右折と暗闇に消えてゆく。無灯火はあぶないなあ。前方の車の列はあっという間に消え、またヘッドライトに照らされた道路だけが光っている。
何もないところにいきなりホテルの看板が現れる。ホテルの周りには看板以外には暗闇しかない。チェックインして部屋の窓から外を見ると暗闇で何も見えない。。酒を飲まないので特に部屋を出る用事もない。暗闇の町の暗闇の地区のホテルで、私が通り過ぎた後は暗闇となる廊下により部屋は囲まれている。
たとえばこの町が実はもう滅んでいて、何かの間違いで紛れ込んだ私が滅んで暗闇となってしまった町に取り込まれてしまったとしたら?それならもうこの夜はいつまでたっても暗く、朝はいつまでたってもこないだろう。
まあしかし、いつまでたっても暗闇で明かりがさす気配がないのは、特に今までの人生と大差がないとも言える。そうならば特に支障はないではないか。
眠くなってベッドに入るまで時間をつぶさねばならないなあ。お湯を沸かしてお茶でも飲むか。
日曜日の夕暮れのコーヒー屋
日曜日の夕暮れのコーヒー屋から外を眺めていると電車から吐き出された人達が、家族のお出掛けから戻った人達が、お買い物の袋を抱えた人達が、仕事から戻る人達が、よそ行きの格好をした人達が、ライトを点灯した自転車に乗った人達が、スクーターを押しながら歩くアベックの人達が家路に急ぐ。
皆、自宅に帰るのだろう。誰か僕の自宅に僕を連れてってくれないか。
久しぶりに自宅に仕事を持ち帰ろうと
久しぶりに自宅に仕事を持ち帰ろうとUSBメモリに書類をコピーしたのだが、肝心な紙の資料を会社に忘れた。休日出勤しなくてすむようにデータを持って帰ったのに、休日出勤して紙の資料を取りにいくのは本末転倒のような気がする。
またテストかい
アンドロイド端末を手に入れたので、書き込めるかのテスト。
とりあえず、週の始めはストレスがかかるというものである。
ストレスをなくす努力をしなければ。
すると結果としてストレスレス。
ストレスレスです。
まっすぐに……ストレートストレスレスれす。
真似するな。 トレースストレートストレスレスれす。
それを競争しよう。レーストレースストレートストレスレスれす。
やすみなく。レストレスレーストレースストレートストレスレスれす。
落ちもなく、続くのであった。