おそらくは半茶のblog

流行に乗り遅れてはいかん!とブログをはじめてみたおっさんです。

キリサキ 田代裕彦 富士見ミステリー文庫

主人公の高校生は”キリサキ”と呼ばれるシリアルキラーなんですけど、冒頭で死んじゃうの。それで地獄に落ちるかと思ったら寿命が残っているということで生き返っちゃうの。そしたら、キリサキの犯行と思われる殺人事件が発生してびっくり。俺じゃないよー。よーし、つかまえちゃうぞー。

10日の日記を書くために殊能将之の全著作を読みかえしたのだが、思いっきりネタバレになることに気が咎めて没。書いている途中で「ハサミ男」を思わせるライトノベルがあるということを聞き、さっそく購入。構成とか、ハサミとか、登場人物のディテールとか端々に「ハサミ男」を参考にしていることが伺うことができる。メインアイディアとか動機とか結末とか違うのだから、ちゃんとディテールを自分で設定すればいいのになあ。もったいない。特に主人公が死んだところの設定は新鮮だった。


私が「ハサミ男」に痺れた部分。シリアルキラーならではの静かな壊れっぷりは参照されていなかった。残念。