おそらくは半茶のblog

流行に乗り遅れてはいかん!とブログをはじめてみたおっさんです。

ヘル 筒井康隆 文春文庫

ハードカバー積んでいる内に文庫化。しょうがないので文庫で読む。
この世と続いている死後の世界「ヘル」。時間は自由に流れ場所は思った所へ。
「なんでもあり」になりそうなところ、死後だから煩悩は薄れるという条件で
なんだかわからない世界に突入。
さらに「なんだかわからない」ところをきちんと輪郭まで描かずにすますという離れ業で、「なんだかわからなさ加減もなんだかよくわからない」という微妙な世界を描ききる。これ、結構すごい技だと思うんだけど、なんだかわからないもの/ことを追及している人にしか伝わらないかもね。