おそらくは半茶のblog

流行に乗り遅れてはいかん!とブログをはじめてみたおっさんです。

24時間の男−1千億円を盗め 山田正紀 祥伝社

昭和63年初版の本が、なぜか新刊書店に置いてあった。
ハイテク警備ビルの金庫からお宝を盗む”超冒険小説”。仕事を依頼する凶暴な兄弟。それを断る主人公。兄弟を出し抜き、お宝を盗み出すために東京拘置所から脱走し、24時間にこっそりと戻るという無謀な作戦!
脱走して落ち合うはずの相棒がいきなり轢き逃げされるところからオフビート。成り行きで同行することになった美少女。それを追う落語好きの刑事。お宝の正体の脱力さ加減。舞台はハイテクビルの金庫室から再び東京拘置所へ。
あまりにも御都合主義なところは、オフビートな笑いということで大きな心で受け止めましょう。というかこれでシリアスにしてしまったら、傑作「火神を盗め」の二番煎じになってしまうではないか。
ハイテク関係がもう古びているので文庫化はないんだろうなあ。