おそらくは半茶のblog

流行に乗り遅れてはいかん!とブログをはじめてみたおっさんです。

崖の館 佐々木丸美 創元推理文庫

雪に閉ざされた洋館。その女主人。あつまった いとこ達。二年前に死んだ美少女。奇妙な事件が立て続けに起る。絵が消えるが、どの絵がなくなったかわからない。そして。
語り手である主人公の語り口が、昔の少女漫画の独白を思い起こさせる。己の内面に深く閉じこもった一人語り。何故か非常に幼く感じられたので、実は主人公は幼稚園児だという叙述トリックかと勘ぐってしまいました。
絵の消失トリックは当たりましたが、その動機。犯人。大きな事件の動機。全部外れました。もうちょっと素直に読む心構えが必要なのだなと反省することしきり。