1月9日は一休さんにちなんで「とんちの日」って、そのままでとんちがきいてないし、193だから19月3日か1月93日にすべきじゃないの?
一休さんが招かれた家にわざと汚い袈裟を着て行った。
「そんな貧しい身なりの方が、高名な和尚であるわけがない」と追い返された。
一休さんはお寺で豪華な袈裟に着替え、再びその家を訪れた。
「一休和尚殿、よくおいでくださった」
「先ほど汚い恰好で来たときにはワシが一休だと信用しなかったではないか。そなたどもは、この立派な袈裟にありがたいお経をあげてもらえばよかろう」
一休和尚はそういうと袈裟を置いて帰ってしまいました。
「やや、この袈裟には「お経.mp3」とBOSEの音響装置がしこまれているぞ、さすが一休和尚ありがたや、ありがたや」
「先ほど汚い恰好で来たときにはワシが一休だと信用しなかったではないか。そなたどもは、この立派な袈裟にありがたいお経をあげてもらえばよかろう。この天竺仕様の金色の自立活動袈裟型パワードスーツ オシャカ百号による破壊の音声、それが貴様らへの引導代わりじゃ」
「先ほど汚い恰好で来たときにはワシが一休だと信用しなかったではないか。そなたどもは、この立派な袈裟にありがたいお経をあげてもらえばよかろう」
「それがいい、それがいい。袈裟ならお布施をあげなくてもいいだろうし」
「えっ?」
「えっ?」
「先ほど汚い恰好で来たときにはワシが一休だと信用しなかったではないか。そなたどもは、この立派な袈裟にありがたいお経をあげてもらえばよかろう」
「では、お袈裟さま、この屏風からトラを追い出してください」
七体さん
七体に下された指令はこの一行だけ。古代文様が刻まれた美しい箸はその美術的価値とは別に、足利義満の政権を根幹から揺るがす秘密が隠されていた。この箸を狙う秘密結社スペクター。禅宗の小坊主である七体の正体は殺しのライセンスを持つ諜報部員であったのだ。
新Mさん(新衛門さん)はこう言って箸が収められたアタッシュケースを七体に渡した。
「簡単な仕事のように思えますが」
「スペクターを甘く見てもらっては困る、特に首領のブロフェルドには注意しておいた方がいい。出発する前にQのところに寄っていきなさい」
「またくだらない秘密兵器ですか?できれば勘弁してもらいたいんですが」
「まあ、そう言うなよ。では幸運を祈る」
「あら、もうお出かけ?」
「ミス・マニペニー……ていうか、どう見ても、さよちゃん」
「しょうがないでしょ、他に女性キャラというとあんたの母さんくらいしかいないし。一休さん(アニメ)にはBLアニメかと思うくらい女性キャラが少ないんだから」
「七体、説明しよう。君が持っているアタッシュケースだが、二重底になっていて奥底には黄金色の餅が入っておるのでございます」
「おぬしも悪じゃのう、きQ屋殿(桔梗屋殿)」
わーわー言うとる内にドーバー海峡の船の上でございます。
船の甲板ではブロフェルドと小坊主の七体が対峙している。
「七体君、もうあきらめなさい。スパイ小説と日本昔話では文体に統一性が保てない。君には逃げ場はないよ。その箸を渡していただこう」
「ブロフェルド、なぜこの箸にそこまでこだわる?」
「説明しよう。その二本の棒は箸ではない、実はロンギヌスの槍。キリストを貫いたこの槍を正しい方法で使うことにより救世主を現世に復活させることができる。世界征服も夢ではない。こちらに渡さないというなら、君とは永遠にさようならだ」
「もはやこれまでか……」
「その前に、僕の金閣寺で君の室町幕府『花の御所』を味あわせていただくとするか」
「なに?や、やめろ」
「君と僕とで南北朝合一!」
「ちょ、ちゅ、いきなり変な路線に!」
「仕方ないだろ、僕の名前はブロフェルド(BLoFeld)。僕自体がBLのフィールドなのさ」
その時銃声が響く。
「その手を放しなさい、ブロフェド」
「お、おさよちゃん」
「なぜ、Mの秘書のミス・マニペニーが現場に?」
「まんまと引っかかったわね。ブロフェルド! その七体はおとりの替え玉。殺しのライセンスを持っているのはこの私!」
「もはやこれまで」
自爆装置により船は沈没、ブロフェルドは海の藻屑に……。
おさよちゃんと七体は間一髪、救命ゴムボートで脱出。
「まさか君が殺しのライセンスを持っているとは」
「あら、とっくに気が付いていたと思ってたけど。私がマニペニーの役で出てきた不自然さから…」
「と言うと」
「おさよ=お千(せん)の余 、マネーのペニーが千、1000ペニーは10ポンド
ジュウポンド、ジュームズポンド、ジェームスポンド、ばんざーい、ばんざーい」
「ばんざーい、ばんざーい」
二人の諜報部員の万歳は、ドーバー海峡にいつまでも響き渡るのでした。
エピローグ
ロンギヌスの槍であった古代の箸の行方は、この事件以降不明である。
ちなみに とんち合戦で知られる将軍様:足利義満は室町幕府にて日本の頂点に立ったのち病に倒れ、応永十五年五月四日に一旦事切れ、その日のうちに復活したことが知られている。復活した義光が五月六日に死去するまでにキリストの再来として奇跡を起こしたかどうかについては残念ながら伝えられていない。
四体さん
使い道がない画像
檸檬
三体さん
「ところがじゃ、天体が三つ以上の場合はそれぞれの引力の影響が複雑に絡み合い、その軌道は複雑怪奇となり容易に計算する事が難しくなる。これを"三体問題"という。かのニュートン翁も賢者ライプニッツも解くことが出来なかったという。そこで名前が同じおぬし「三体」を呼んだのは他でもない。三体問題をおぬしの頓知で解決してみよ。くるしゅうない」
なんだよこれ。数学とか天体物理学の問題じゃないか。お寺の小僧に歯が立つわけないじゃん。
「恐れながら将軍様、お天道様とお月様とこの大地の動きは、仏様の思し召し、我々庶民のあずかり知らぬ所にございます」
将軍様は笑いながら尋ねた。
「三体、頓知では解けぬ……と困っておるのか?」
「御意に……ございます」
「三体問題で三体殿が苦労しておる。三体苦労す……さんたいくろーす……サンタクロース! メリークリスマス!何をボケっとしておる今日は12月24日、クリスマスイブじゃぞ。メリークリスマス!」
「あの……いつものオチは?」
「なんじゃ、いつものオチとは?」
「『打ち首じゃ』『そ、そんなぁ〜』っていう」
「今日はめでたい日、無礼講じゃ。そちもクリスマスを祝うがよかろう」
「私めは禅宗の僧侶でして耶蘇教のお祝いはチョット……」
「まあよいではないか、シャンパン呑みなはれ、七面鳥も食いなはれ」
「あいにくどちらも仏門の身には禁じられておりまして……」
「なに?ワシの七面鳥が食えぬと申すか。仕方が無い、いつものオチで落とすしかないかのう?」
「わ、わかりました。一緒に祝わせてください。メリークリスマス!」
「メリークリスマス!」
皆様に等しく幸福が訪れますように……。