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- 現実に対して現実感を持てない状況が更に進行して、虚構に対しても現実感が持てないようになってしまう。
- フィッツジェラルドの文体をそのまま訳すと、どうしても日本語のリズムと合わないような気がする。野崎訳は、苦労してなんとか日本語のリズムに乗せようと苦心惨憺している。村上訳は、英語のリズムに日本語を乗せようとしている。村上訳で読むと、舟に乗ってゆっくりとした波のうねりに揺られているような気がする。船酔いして気持ち悪いと思うか、新しい日本語のリズムだと思うかは読者の選択にゆだねられる。
- と、グレートギャツビーを2ページほど読んで思いついたことを書いてみる。
- クリストファー・プリーストの双生児を買ってみる。また信頼できない語り手か!と突っ込みつつ、やはり面白い。時代がころころ移動するが、繋ぎがうまい。
- 憂しと見し世ぞ今は恋しき の略と言ってみる。