おそらくは半茶のblog

流行に乗り遅れてはいかん!とブログをはじめてみたおっさんです。

インヴィジブル・モンスターズ チャック・パラニューク 早川書房

ファイトクラブ以前に書かれて編集者に没にされた話。
事故で顔を失った元モデルが主人公。婚約者の裏切り。エイズで死んだ兄。死んだ後も父母の愛情を独り占めにする兄。時間と空間をシャッフルして語り出される、その真実とは。
最初からあまりにも肉体的に痛いので、感情移入が難しい。ファイトクラブ以降は、普通ぽい主人公がだんだんと異常さを露にしてくる手法を取っているが、きっと本書の反省から来ているに違いない。
最後の方の展開にはびっくり。きっとハッピーエンドなんだろうなあ、これ。