おそらくは半茶のblog

流行に乗り遅れてはいかん!とブログをはじめてみたおっさんです。

砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない 桜庭一樹 富士見ミステリー文庫

転校してきた少女は自分を人魚だと言い張る。それは父親からの虐待が原因だった。悲しい結末へ一直線。主人公の父親が不在で、虐待父の描かれ方がパターン的で、単なる悲劇発生装置の位置づけであり、この小説には父性の不在を強烈に感じる。子持ちの私にとっては、なんか置いてけぼりにされたまま話が進んでそのまま終わった感じ。