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おそらくは半茶のblog

流行に乗り遅れてはいかん!とブログをはじめてみたおっさんです。

ポケットは犯罪のために 武蔵野クライムストーリー 浅暮三文 講談社ノヴェルス

武蔵野を舞台とした短編小説集。短編を繋ぐ形で一人語りが挟まれている。
内容と関係ない恥ずかしい表紙は印象が良くない。
「ポケットは犯罪のために」
現金輸送車の襲撃犯人の独白。犯人の設定は虚をつかれたが、あっさり告白しているので驚きに欠ける。さらなる犯罪の犯人が明示的に示されていないので(読めばわかるけどさ)、うしろの短編で明かされるのかと思いきや、そうではない。ここで話に乗り切れないまま最後まで行ってしまった。
「J・サーバーを読んでいた猫」
老人を主人公としたハードボイルドと見せかけて本格もの。ハードボイルドは主人公が深く傷つく必要があるのだが、それがないので中途半端な印象。トリックは、うーん、私の好みではないなあ。うーん。
「フライヤーを追え」
盗まれた遺言状の謎。トリックを披露する事に特化した短編。
「薔薇一輪」
いろいろと無理があるように思われる。無理が無いようにするとありきたりになってしまうという気持ちは良くわかるけど。
「函に入ったサルトル
長編の一部だったらいい感じかも。
「五つのR」
タイトルが単なるこじつけのように感じる以外は良い感じ。

「駅前のベンチで」
各短編を挟む形で話が進む。ちょっと無理やりではないでしょうか。解説には「関西人特有の『びっくりさせたれ』」とあるが、関西メソッドならば突っ込みが必須となるのが辛いところではないでしょうか。