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おそらくは半茶のblog

流行に乗り遅れてはいかん!とブログをはじめてみたおっさんです。

ZOO2 乙一 集英社文庫

なんなんだろうなあ。これ。対象への共感のなさが結果的に傑作を生むのだろうか(仮説)
カザリとヨーコ 一卵性双生児の姉妹の片方だけが母親から虐待される話。がんばれーとしか言いようがない。

SEVEN ROOMS 気がつくとコンクリートの部屋に閉じ込められていた姉と弟。生理的嫌悪感と恐怖と決断と実行とせつなさと涙と。読後、心に残ってしょうがない。

SO-far そ・ふぁー 母が死んだ世界と父が死んだ世界が重なった中間で暮らす息子の話。なんだろうこのなんとも言えない読後感。

ZOO 死体を放置して、毎日腐っていく様子を写真に撮って恋人に送りつける犯人の正体。捻って捻って最後に切ない話になるというのが信じられない離れ業。

血液を探せ 朝起きたら血まみれになっていた大富豪。自分を殺そうとした犯人を捜す。これまた曲芸のようなラスト。痛みを感じないという症状を逆手にとったトリックもみごと。

冷たい森の白い家 童話っぽいホラーというか詩。

Closet 技巧をこらしています。

神の言葉 実現する力を持った声の持ち主が行き着いた先は。

落ちる飛行機の中で ちょっとコミカルな、というかリアルに書くと重くて仕方がないのでそういうふうに書かざるを得なかったハイジャックの話。

むかし夕日の公園で ショートショート

他の人が書けないものを軽々と書いてしまうという点ではやっぱり乙一は天才としか言いようがない。もうちょっと文が重いほうが、そして切なさで終わらない方が私の好みなのであるが、私の好みどおりだと売れないから、それはないものねだりである。