おそらくは半茶のblog

流行に乗り遅れてはいかん!とブログをはじめてみたおっさんです。

最後の晩餐の作り方 ジョンランチェスター 新潮社

ということで、緑色の刺繍糸を編んで作ったものが、この文庫本のしおり。新潮文庫だから最初から紐がついているので蛇足っぽいが仕方がない。
タイトルにあるように料理をテーマにした小説。様々な料理に薀蓄を傾けまくる主人公。傾けまくるので話は脱線しまくる。脱線を正当化するために、口述筆記という形をとっている。うまそうな料理の話はたびたび脱線して、どうも妙な風に話がはさまってくる。なぜか死の影がちらつく。ちらついたかと思うとまた料理の話に戻る。どうやら、主人公は新婚旅行中の夫婦を尾行しているらしい。そしてまた料理の話。この主人公の意図は実は。というところで一つ忠告ですが、この文庫の帯には重大なネタバレが大々的に書かれているので、もしこれから購入しようとなされる方は、帯を見ないようにして、できればその場で破棄してから読み始めてください。裏表紙の紹介文や解説は先に読んでも大丈夫。どうも新潮社にはレベルの低い売ることしか考えていない編集者がいるようですね。注意しなければいけません。そのうち、新潮文庫の帯には、推理小説には犯人とトリックが書かれるようになるのかもしれませんね。まあ、時間の短縮になっていいのかもしれませんが。
この本の正しい読み方は、英語圏の人が辞書を片手に読むのが正しい読み方だと思われますが、私にはそれほど英語力がないのが残念です。