おそらくは半茶のblog

流行に乗り遅れてはいかん!とブログをはじめてみたおっさんです。

隠し部屋を査察して エリック・マコーマック 創元推理文庫

奇矯なイメージに彩られた奇怪な短編集
【前半を読んだところでの感想】
奇怪なイメージに彩られた奇妙な世界。このイメージの独自性はたいしたものである。この短編集、一流のイメージを提示しているところは凄い。しかしが私的には、なぜか切羽詰ったものが迫ってくる所までは至らないという点で評価は上の中。客観的にはこれほど出来が良い短編集なのに何故上の上ではないのか。自分で下した評価なのに、その理由がよくわからない。しばらく考えてみた。結局、死と諦念が希薄だからということに気がつく。これはこの作品の責任ではなく、死んでしまうものでなければ(死を予感させるものでなければ)響かないという、私の心の持ちように問題がある。以上のようなことは忘れていたのだが、何度目かに気がついて精神的にどんよりとする。月曜だからなおさらだ。
【全部読んでの感想】
なんか尻上がりに私好みになってきて嬉しい。週末だからかもしれない。

一つづつ感想を書いていったのだが、マウスの調子が悪くて全部消えたので書き直す気力が無い。
この前、「キャラクター小説の書き方」を読んでから、じゃあ、逆にマンガやアニメにしにくい小説とは、ということを考えている。たとえば叙述トリックでしょ。それからある種のマジックリアリズムでしょ。それからえーとえーと。まだまとまらないのだが、確実にそういうものがここにある。