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おそらくは半茶のblog

流行に乗り遅れてはいかん!とブログをはじめてみたおっさんです。

不思議の国の悪意 ルーファス・キング 創元推理文庫

大阪出張の時は新幹線を一本早目にして、新大阪駅の地下の書店を覗くことにしている。レーモン・クノーの文体練習を常備している本屋なんてそうそうないからね。ちょっと古めの文庫本があったりするので、つい買ってしまう。不思議の国の悪意(原題 Malice in wonderlandはいいけど、駄洒落を翻訳するのは難しいね。)1999年発行。原本は1958年。古いタイプの正統派ミステリ短編集。1つだけドタバタ喜劇が入ってるけど。古きよき時代のミステリーなので、時代背景を差し引かないと苦しいかなあ。表題作は少女時代に隣に住んでいた魔女の呪いが十年ぶりに解ける話で、奇妙な偶然の連続が効果を上げている。あくまでも上品で、かつ破綻していないことを目指しているのでいまの目で見ると物足りない。でも上品でよろし。