おそらくは半茶のblog

流行に乗り遅れてはいかん!とブログをはじめてみたおっさんです。

鴉 麻耶雄嵩 講談社ノベルス

弟の死の真相を突き止める旅で辿り付いたのは出口のない村だった。

えっと、どこまでならネタバレにならないのかな。私には珍しく、フツーの解決の所まではある程度予想が当りました。しかし、そのあとの現実崩壊と後味の悪さにしびれる。現実崩壊してもちゃんとしっかり論理の整合性が保たれているところが、さすがと評価すべきか、それとも麻耶雄嵩にしてはおとなしすぎて物足りないと言うべきか。
現実崩壊というとフィリップ・K・ディックを思い起こしますが、なんか方向性が違うんだよなあ。どこがどう違うのかなあ。作者の悪意のありなしかなあ。