おそらくは半茶のblog

流行に乗り遅れてはいかん!とブログをはじめてみたおっさんです。

メルカトルと美袋のための殺人 麻耶雄嵩 講談社ノベルス

メルカトル鮎が探偵役の短編集。短編だとちゃぶ台ひっくり返さなくても気にならないというのは何故だろう。メルカトル鮎の人でなしである所以がこれでもかと描写される。針井探偵などは非道さにおいて足元にも及ばないのは不徳の致すところであろう。
メルカトル鮎がめずらしく広告して依頼人を募集する話「小人閑居為不善」が特によかった。主人公があまり動かない話が好きというだけかもしれないが。