おそらくは半茶のblog

流行に乗り遅れてはいかん!とブログをはじめてみたおっさんです。

博士の愛した数式 小川洋子 新潮文庫

最初から最後までウルウルしながら読了。わたしゃ女性のものの考え方がよくわからない。わからないことがわかっただけでもよしとしよう。日常とロマンが両立しているというのが不可解。水と油が共存しているドレッシングのようなものである。男なら塩をぶっかけて喰うべし。

女性パートを除外すれば、このお話は一生をかけた宝物に見放された男の話。すなわち海に出れなくなったエイハブ船長の物語である。この見捨てられっぷりの容赦ない徹底さに涙せずにはいられない。