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おそらくは半茶のblog

流行に乗り遅れてはいかん!とブログをはじめてみたおっさんです。

一角獣・多角獣 シオドア・スタージョン 訳:小笠原豊樹 早川書房

異色作家短篇集を(3)から買ってみる。

  • 一角獣の泉 死ぬまでには読んでおく価値があると思う。
  • 熊人形 こういう時間軸の処理のテクニックは珍しい。しかも効果をあげている。
  • ビアンカの手 「海を失った男」にも収載。だれも共感できない異常さを題材にして、共感させることができるスタージョンは、やはり特別である。
  • 孤独の円盤 「不思議のひと触れ」にも収載。これは、私には理解が難しかった。ムーンライダースの僕はスーパーフライの元ネタとか書くと、サブカル臭がして、はてなでは嫌われますか?
  • めぐりあい 「海を失った男」収載「シジジイじゃない」。ディックとも北野勇作とも違う独特さがあるところが好き嫌いのわかれるところでしょうか。
  • ふわふわちゃん 猫の恐さをあますところなく描き出して秀逸。
  • 反対側のセックス シジジイの話ですが、白人向けの話かも。
  • 死ね,名演奏家,死ね 「輝く断片」収載「マエストロを殺せ」 これまた、誰も共感できない(以下略)。音楽を題材とした小説としても秀逸。
  • 監房ともだち 冒頭とラストの対比のテクニックにうっとり。
  • 考え方 超問題作かも。女に扇風機を投げつけられたら、仕返しにどうするか? 女を扇風機に投げつける男の話。噂は聞いたことがありますが、これはすごい。よく1964年に出版できたなあ。この本が長らく絶版状態だったのはこの短編のせいだったのかもと邪推させられるほどすごい。

何故いま異色作家短編集を再版するのかスタンスがよくわからないとか、2000円を越える定価は高すぎるのではないかとか、いろんな不満がどうでもよくなるほどこの本はすごいです。