おそらくは半茶のblog

流行に乗り遅れてはいかん!とブログをはじめてみたおっさんです。

「法月綸太郎の本格ミステリ・アンソロジー」法月綸太郎 角川文庫

私がぼんやりと考える本格ミステリの範囲から大いに逸脱した傑作ぞろいで、たいへん楽しめました。なにしろ最初がウディ・アレンの神様を探す話で、最後がボルヘスの神学形而上学ミステリである。単に作品を集めただけでなく、収録されていない作品への案内も充実しており、編者のミステリへの愛情が溢れていて好感が持てる一冊。変な話好きの人は買って損はない。