「闇の展覧会−罠−」カービー・マッコーリー編 ハヤカワ文庫
- 復讐するは…… シオドア・スタージョン
アイディアストーリーではあるが、心の闇の書きっぷりはさすがスタージョン。でもやっつけ仕事の感は免れない。でもスタージョン。
- 闇の天使 エドワード・ブライアント
現代に生きる魔女が昔の男に復讐する話。
- 精神一到…… リチャード・マシスン リチャード・クリスチャン・マシスン
気がつくと棺おけに入っていた。どうやら埋葬されたらしい。死にものぐるいで脱出を試みるが……。世にも奇妙な物語が好きそうな話。
- ビンゴ・マスター ジョイス・キャロル・オーツ
バージンを捨てようとしたハイミスが失敗を繰り返したが、ついに……。この短編、かなり点数が高いのですが、私のカテゴリーではホラーに属しない。
- 莫迦げた思いつき エドワード・ゴーリー
絵本。説明も理由もないところが素敵。
- ゲロンチョン ラッセル・カーク
魔術師と対峙した将軍の話。ちょっとだけ古いタイプの話だが、アフリカのゴシック描写が説得力を与えている。
- 見えざる棘 レイ・ブラッドベリ
未来からやってきた不幸な自分。宙ぶらりんの自分の足場と不幸の棘の兆し。
- 罠 ゲイアン・ウイルソン
鼠の話。ハハハと笑い飛ばすのが吉。
- 王国の子ら T・E・D・クライン
大停電と下水道とラヴクラフト神話風味。老人のキャラクターが良い味を出していて読ませる。