おそらくは半茶のblog

流行に乗り遅れてはいかん!とブログをはじめてみたおっさんです。

2007-03-23から1日間の記事一覧

大久保町の決闘 田中哲弥 早川文庫

兵庫県明石市大久保町はガンマンの町である。というギャグ。主人公の変な性格。なんだか妙にうまく運んでしまうプロット。あー面白かった。 こーゆーのは素直に面白がれるのに、いわゆるライトノベル的お約束にはいちいち引っかかるというのは何故だろう。よ…

クビキリサイクル―青色サヴァンと戯言遣い 西尾維新 講談社ノベルス

主人公の相棒がコンピューターの世界的エキスパートなのはいいけど、髪の毛が青色ということが最後まで引っかかって物語に乗れぬまま読了。主人公はいつになったら”戯言”を言うのかなと思ったら最後までなし。戯言”遣い”なんだから、世界の見方を引っくり返…

フリッカー式 佐藤友哉 講談社文庫

妹が自殺。そしたら、自殺の原因はレイプで犯人はこいつらと教えにくる謎の人物。復讐のために犯人の娘達を誘拐監禁する主人公。跳梁跋扈する突き刺し殺人犯。 いかれた兄弟物ということでどうしても舞城王太郎のデビュー作を連想。佐藤友哉の方が、推理小説…

砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない 桜庭一樹 富士見ミステリー文庫

転校してきた少女は自分を人魚だと言い張る。それは父親からの虐待が原因だった。悲しい結末へ一直線。主人公の父親が不在で、虐待父の描かれ方がパターン的で、単なる悲劇発生装置の位置づけであり、この小説には父性の不在を強烈に感じる。子持ちの私にと…