おそらくは半茶のblog

流行に乗り遅れてはいかん!とブログをはじめてみたおっさんです。

2006-03-17から1日間の記事一覧

グリムのような物語 トゥルーデおばさん 諸星大二郎 朝日ソノラマ

通勤経路にある本屋には何処にも置いていなかった。ちょっと外れた本屋に行ってみると、平積みされていた。やっぱり誰かが私の先回りして、隠して回っているに違いない。 副題にも書いてあるから良いのだと思うけど、グリム童話を題材にした短編集。 最初の…

石の話―黒井千次自選短篇集 黒井千次 講談社文芸文庫

曠野さんが黒井千次がいいと書いていたので本屋に行ってみるも、この本しか見つからない。で、読んでみる。最初の二編は、会社を舞台とした話であるが、ちと古びている感は否めない。そこから尻上がりに良くなっていく。最後の「散歩道」などは、日課の散歩…

犬儒派だもの 呉智英 双葉文庫

ギリシャ時代の哲学者ディオゲネスは奇行で知られ(たとえば衣服の代わりに樽をまとっていた)、プラトンが「人間は二足歩行する動物である。」と言えばプラトンの言うところによると鶏は人間であると言い、「人間は二足歩行する羽根のない動物である。」と…