おそらくは半茶のblog

流行に乗り遅れてはいかん!とブログをはじめてみたおっさんです。

針井探偵事務所(3)

机の傷はモールス信号でもなさそうだ。机の傷が暗号でないとしたら……。ドアが開いた音がした。 「君は人の仕事場で何をしているんだね?」 針井探偵が立っていた。 「いやあ、申し訳ない。君に聞きたいことがあってね。待っていたんだがなかなか君が現れない…

針井探偵事務所(2)

事務机には真ん中に深めの丸い傷とその横に縦の浅く長い傷がついていた。 「・川」……「点川」という名字はあまりないから「丸川」?ダイイングメッセージかも。しかし誰が探偵事務所の机にダイイングメッセージを残すのだ。第一誰も死んでいないではないか。…

針井探偵事務所

安い事務机に向かって机の傷を眺めているとノックの音がした。 返事をする間もなくドアが開く。 「針井探偵事務所はここかしら」 「そうですが、あいにく」 手のひらと視線で私の言葉を遮って彼女は喋り続ける。 「針井探偵がいろいろ立て込んでいることは承…

九体~十体さん

「どうやら八体がやられたようだな」 「奴はn体さん(nは自然数)の中で平方数より1小さい唯一の立方数……」 「ここは私めが」 「球体さんがでるとなると俺の出番はなさそうだな……」 「実体さん……」 「もうお前ら自然数には任せてはおけん!全員クビだ!」 「…

八体さん

「新衛門殿、新衛門殿、お城で一番美しいのは、ど・な・た?」「はい、義満殿、お城で一番美しいのは将軍様でございます」お城の開かずの間では今宵も将軍様が新衛門さんを相手におのれの美貌を誇示しております。日本一の権力を得た将軍様がその次に欲した…

五秒後仮説

我々が世界と認識しているものは、矛盾が多い。 つじつまが合わないことが多々発生する。 この世界が確固たる世界であるというのは誤認識で、この世界は世界が形成される5秒前の世界であった。 大いなる混沌の中、局地的に発生した小さな秩序の渦のなかで …

五秒前仮説

五秒前に世界が出来たという五秒前仮説。過去に関する記憶も含めて五秒前にできたとしても我々にはわからない。例えば精巧な人間型ロボットができたとしよう。需要があるかどうかは別にして中年男性の記憶と意識を持ったアンドロイドが、自分が人間だという…

1月9日は一休さんにちなんで「とんちの日」って、そのままでとんちがきいてないし、193だから19月3日か1月93日にすべきじゃないの?

一休さんが招かれた家にわざと汚い袈裟を着て行った。 「そんな貧しい身なりの方が、高名な和尚であるわけがない」と追い返された。 一休さんはお寺で豪華な袈裟に着替え、再びその家を訪れた。 「一休和尚殿、よくおいでくださった」 「先ほど汚い恰好で来…

君の名を呼ぶ

ハリウッド映画で驚くような事がおこると主人公などがオー、ジーザス!とつぶやいたりする。あれを直訳するとオー、イエス!となり良いんだか悪いんだか混乱が発生し場面にそぐわない。監査法人が会社の不正を発見した場合にはオー、視〜察!で丁度いいかも…

七体さん

「この はし わたるべからず」七体に下された指令はこの一行だけ。古代文様が刻まれた美しい箸はその美術的価値とは別に、足利義満の政権を根幹から揺るがす秘密が隠されていた。この箸を狙う秘密結社スペクター。禅宗の小坊主である七体の正体は殺しのライ…

四体さん

「わざわざご苦労であった四体。おぬしを呼んだのは他でもない……どうした、おもてをあげい」「……」「返事がない。只のしたいのようだ。かまわぬ、打ち首じゃ」「そ、そんな五、六体な(ご無体な)」〜〜 一体さんシリーズ Fin 〜〜

使い道がない画像

作ったはいいが、使い道がない。

檸檬

会社の人から庭で採れた檸檬を二つ頂いた。日本の庭で栽培できるとは知らなかったよ。酸っぱい柑橘類はなんとなく夏のイメージがあったのだが、蜜柑は冬だし檸檬が冬になっても不思議はないはず。無農薬だしどうやって食べようか、それとも丸善に置いてこよ…

三体さん

「月と地球のように天体が二つだけの場合、その動きを計算して予想するのは簡単じゃ。これは英吉利国のニュートン翁も同意しておる所である」三体さんは退屈さを噛み殺しながら将軍様の話を聞いていた。なんでお寺の小僧に天体物理学の話をするんだよ。て言…

二体さん

「将軍様、御用というのは」あいかわらず将軍は暇でしょうがないようで禅宗の小坊主を呼び出しては難癖まがいの頓知問答を強制している。「これは二体殿、わざわざ来てくれてご苦労である」そう言うと将軍はいきなり二体の目の前で手を打ち鳴らした。「この…

一体さん

将軍の謁見場はいつものように静かな緊張感に包まれていた。将軍の機嫌を損ねれば首が飛ぶ。家臣たちの心配を知ってか知らずか、広間の真ん中で座っている小坊主は呑気な顔で辺りをキョロキョロと見回している。「よう来てくれた一体殿。おぬしが当代きって…

下書きを保存したつもり

下書きを保存したつもりで破棄してしまったらしい。あのテキストデーターはどこかに飛んでいってしまった。

ここにタイトルを入れます

昨日の記事のアクセス数が5だったので反省している。そのうち3は自分のアクセスなので、このブログの読者は2人であることが判明した。悲しい事実である。こんなにもアクセスが少ないというのは、何が悪かったのだろうか。俺か?俺が悪いのか? たとえそうだと…

歩きスマホは危険です

最近、駅では「歩きスマホは危険です」という表示をよく見かける。 確かにスマホを操作しながら歩くと周りに注意が行き届かないため人にぶつかったり、ホームから転落したり、階段を転げおちたり、ラジバンダリ(いまどき?!) このように歩きスマホでは思…

桃太郎の旗

桃太郎が掲げている「日本一」の旗には根拠があるのであろうか。鬼退治に出発するまでに、彼が日本一である事の裏付けは示されていない。鳥獣を手なづける事ができるきびだんごは他にないから、きびだんごは日本一かもしれない。しかし日本一の桃太郎と名乗…

大浴場

朝までベッドに座ってテレビを眺めているわけにもいかないので、風呂に入ることにした。ビジネスホテルには珍しく大浴場があるということなので部屋を出てエレベーターに向かう。節電のためか廊下は薄暗く窓の外は暗闇で何も見えない。私の泊まっているのは…

お茶でも

お茶でも飲むか。 出張。駅前の定食屋で早めの夕食を食べたらもうやることがない。駅前にはポツポツと飲食店があるくらいで遊ぶ場所もみつからなさそう。駅前道路をすこし外れるともう街灯もなく暗闇が広がる。駅前即住宅街というのは便利そうでいいな。田舎…

朝からの雨とマッドマックス

朝から雨が降っていたせいか気が塞いでいたが、午後から晴れたせいか少しは気が晴れた。気分は北斗の拳に出てくるモヒカン。ヒャッハ〜と叫んで仕事したい気分だが残念ながら退社時間だからかえらねばならぬ。気候と気分が密接に関係していることはよく知ら…

日曜日の夕暮れのコーヒー屋

日曜日の夕暮れのコーヒー屋から外を眺めていると電車から吐き出された人達が、家族のお出掛けから戻った人達が、お買い物の袋を抱えた人達が、仕事から戻る人達が、よそ行きの格好をした人達が、ライトを点灯した自転車に乗った人達が、スクーターを押しな…

ヘンペルのカラス

「ヘンペルのカラス」カラスは黒いという命題を証明するためには、カラスを調べる必要はなくて世界中の黒くないものを調べれば証明できるというパラドックス。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%98%E3%83%B3%E3%83%9A%E3%83%AB%E3%81%AE%E3%82%AB%E3%83%…

久しぶりに自宅に仕事を持ち帰ろうと

久しぶりに自宅に仕事を持ち帰ろうとUSBメモリに書類をコピーしたのだが、肝心な紙の資料を会社に忘れた。休日出勤しなくてすむようにデータを持って帰ったのに、休日出勤して紙の資料を取りにいくのは本末転倒のような気がする。

またテストかい

アンドロイド端末を手に入れたので、書き込めるかのテスト。とりあえず、週の始めはストレスがかかるというものである。 ストレスをなくす努力をしなければ。 すると結果としてストレスレス。 ストレスレスです。まっすぐに……ストレートストレスレスれす。真…

メルカトルかく語りき/麻耶雄嵩

「ほかのあらゆる可能性がダメだとなったら、どんなに起こりそうもないことでも残ったものが真実」というホームズの方式を拡張していったらこうなりました。三角形の内閣の和が180度でないなんてありえない!と言っても非ユークリッド幾何学では無矛盾で成立…

MacBook Air 11インチ欲しい! いや、まじで。

ラミエル風

折り紙というほど折り込んでいないし、ラミエルの形もちゃんと反映していない。 ここらへんが私の限界です。